前歯が少しガタガタ…今すぐ矯正した方がいいの?
執筆:峰 啓介
- 矯正情報ブログ
- 歯に関するお悩み
こんにちは、三重県伊賀市の峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSKこと峰啓介です。
先日、小学生のお子さんが矯正相談で来院されました。
上の前歯が2本生えていて、その隣の永久歯はまだ生えていません。
その前歯2本が少しデコボコしている状態でした。
通常、このような生え変わりの段階は小学2年生くらいで見られることが多いのですが、そのお子さんは小学4年生でした。
ただ、これは決して異常というわけではありません。
永久歯への生え変わりには個人差があります。
そのお子さんの場合も、生え変わりが少しゆっくりなだけで、特に問題はありませんでした。
→【診療案内】矯正治療ページはこちら
→【診療案内】小児歯科ページはこちら
他院で前歯2本だけの矯正を勧められた

保護者の方のお話では、他院で前歯2本に矯正装置をつける提案を受けたそうです。
しかし、「本当に今やるべきなのだろうか」と不安になり、当院へ相談に来られました。
実際に診察した結果、私も今の段階でその2本だけに装置をつける必要はないと判断しました。
なぜ今ではないのか
理由は単純です。
その前歯2本だけを並べても、根本的な解決にならない可能性が高いからです。
歯並びは前歯だけで決まるわけではありません。
顎の大きさや歯の大きさ、永久歯の本数、生え変わりの状況、奥歯の噛み合わせなど、さまざまな要素が関係しています。
つまり、前歯だけ少し動かしても、後から生えてくる歯によって再びデコボコになることもあります。
今回のケースは、まさにその可能性が高い状態でした。
→【おすすめコラム】有吉さんが語った「わが子への約束」永久歯の先天欠如という問題
部分だけを見ると判断を誤ることがある

矯正治療で大切なのは、今見えている歯だけを見ることではありません。
これから生えてくる歯も含めて考えることです。
特に永久歯への生え変わり途中では、見た目だけで判断すると間違った方向へ進んでしまうことがあります。
今回のお子さんの場合は、
もう少し永久歯の交換が進んでから全体を評価し、
その上で必要な治療を考える方が合理的だと判断しました。
保護者の方にもその理由を説明したところ、安心していただくことができました。
当院が大切にしていること
当院では矯正治療を始める前に、
「なぜその治療が必要なのか」「今やるべきなのか」「将来的にどうなるのか」
をできるだけ分かりやすく説明するようにしています。
矯正治療は決して安い治療ではありません。
だからこそ、その場しのぎではなく、根本的な原因を考えた治療計画が大切だと思っています。
子どもの矯正はタイミングも重要です
前歯が少しガタガタしていると、すぐに矯正した方が良いのではないかと心配になることがあります。
しかし、子どもの矯正では「今すぐ治すこと」が正解とは限りません。
大切なのは、なぜその歯並びになっているのかを考えることです。
当院では矯正治療のメリットだけでなく、
治療の必要性や適切な時期についてもしっかり説明しています。
他院で説明を受けたけれど不安が残るという方も、お気軽にご相談ください。