「僕は永久歯が足りなかった」先天性永久歯欠損の治療|当院の考え方
執筆:峰 啓介
- 矯正情報ブログ
三重県伊賀市にある峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSK(けいすけ)こと峰啓介です。
先日、インフルエンサーの木下ゆーきさんが、
ご自身の先天性永久歯欠損の経験を語ったインタビュー記事を読みました。
上下左右で4本もの永久歯が足りないという、左右非対称かつ本数も多い、珍しいケースだったそうです。乳歯を複数本抜歯し、矯正で歯並びを整えた後、残った乳歯を抜いてインプラント治療を行う予定だと語られていました。
先天性永久歯欠損について

以前のブログでも触れましたが、
永久歯がもともと存在しない状態を「先天性永久歯欠損」といいます。
日本小児歯科学会の調査では約10%の確率で起こるとされ、決して珍しいことではありません。
前歯から数えて2番目や5番目の歯に多く見られます。
木下さんのケースは複数本かつ左右非対称ということで、
記事の中でも珍しいケースだと言及されていました。
先天性永久歯欠損は、本数や欠損している場所によって治療方法が大きく変わるため、
一人ひとりに合った診断が大切になります。
→【関連ブログ】子どもの永久歯の先天性欠如について~こどもの永久歯が足りていない場合の対処法~
当院が大切にしている治療方針

インプラントに頼らない治療を第一に考える
記事を読んで、改めてお伝えしたいことがあります。
当院では、インプラントを使わない治療方針を提供しています。
自身の天然歯を抜歯してインプラントに置き換えることには、私自身、強い抵抗があります。
インプラントは優れた治療法ではありますが、あくまで人工物です。天然の歯とは構造も性質も異なります。
歯は一生、食べるために使い続けるものです。だからこそ、できる限り自分の歯でなんとかする方法を、まず模索したいと考えています。
自身の永久歯だけで噛み合わせをつくる
先天性永久歯欠損の治療を考える際、当院が第一に提案するのは、
人工物にも乳歯にも頼らず、自身の永久歯だけで対応する方法です。
具体的には、矯正治療によって周囲の歯を移動させ、足りない歯のスペースを閉じることで、
すべて自分の永久歯だけで噛み合わせを作り上げます。
乳歯は永久歯と違い、いずれ根が吸収され、寿命が来るものです。
乳歯を長く温存する方法もありますが、当院ではそれを最終的なゴールとはせず、
できる限り自身の永久歯だけで賄える状態を目指して治療方針をご提案しています。
インプラントも乳歯の温存も、あくまで永久歯だけでの対応が難しい場合の選択肢です。
→【おすすめブログ】有吉さんが語った「わが子への約束」永久歯の先天欠如という問題
早期発見のために大切なこと
記事の中でも語られていましたが、先天性永久歯欠損は生え変わりの時期に気づかれることが多いものです。
前歯から数えて5番目の歯は最後に生え変わることが多く、他の歯が生え変わっているのに気づかれないまま見過ごされることもあります。
保護者の方が見た目だけで判断するのは難しいため、定期的な検診とレントゲンでの確認が重要です。
早く気づくことができれば、それだけ治療の選択肢も広がります。
お子さんの歯の生え変わりが気になったら
先天性永久歯欠損は決して珍しいものではありません。しかし、早い段階で発見できるかどうかによって、将来選べる治療方法が変わることがあります。
三重県伊賀市でお子さんの歯の生え変わりが気になる方、ご自身の歯のことで気になる方は
ぜひ、峰歯科・矯正歯科クリニックまで一度ご相談ください😊