「歯磨きは2分でOK」専門家なら、そう言わないでほしい
執筆:峰 啓介
- 院長ブログ
三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSKこと峰啓介です。
先日、「歯磨き先進国スウェーデンに学ぶ口腔ケア」というタイトルの記事を目にしました。
専門家が語る内容として、「歯磨きはたった2分、朝と夜だけでOK」と紹介されていました。
読んで、正直に言います。
専門家ならば、時間で歯磨きを説明するのはやめてほしい。
「何分掃除すれば部屋はきれいになる?」
こんな質問を子供にされたら、どう答えますか。
「30分やれば大丈夫」とは言わないと思います。
部屋の広さも、散らかり具合も、何日ぶりの掃除かも、人によって全然違うからです。
「きれいになるまでやって」それが正直な答えではないでしょうか。
皿洗いも、風呂掃除も同じです。
汚れの量と状況によって、かかる時間は変わります。
「何分やればいい」という問いの立て方自体が、そもそもおかしいのです。
歯磨きも、まったく同じ

歯磨きにかかる時間は、その人の状況によって大きく変わります。
歯の本数、歯並びの複雑さ、その日の食事内容、1日に磨く回数、詰め物や被せ物の有無。
こうした条件は一人ひとり異なります。
これだけの要素が絡み合う中で、「2分でOK」という一言で片付けることはできません。
歯並びが複雑な方が2分で磨き終えることはまず無理ですし、歯の少ないお年寄りが2分かける必要もないかもしれません。
正しい答えは「汚れが落ちるまで磨く」、それだけです。
→【おすすめ記事】一度も歯を磨いたことがないのに虫歯ゼロ|それでも歯医者に通うべき理由
時間を目安にすることの弊害
「2分磨けばOK」という説明が広まると、何が起きるでしょうか。
2分経ったら「もう磨いた」と思って歯ブラシを置いてしまう方が出てきます。
しかし実際には、2分で全ての歯をきちんと磨けているかどうかは、磨き方次第です。
時間をかけても、同じところばかり磨いていれば意味がありません。
時間は目安にもなりません。大切なのは、磨けたかどうかです。
当院で患者さんにお伝えしていること

患者さんから「歯磨きは何分すればいいですか?」と聞かれたとき、私はこう答えます。
「完了するまで磨いてください」きょとんとされることもありますが、これが正直なところです。
その方の歯の状況を見ながら、どこが磨きにくいか、どう磨けば汚れが落ちるかを一緒に確認する。
それが歯科医師の仕事だと思っています。
スウェーデンの口腔ケアから学ぶことは多くあります。
ただ、「2分」という数字だけが一人歩きするのは、専門家として残念だと感じます。
歯磨きで大切なのは時間ではなく質
歯磨きは「何分やったか」ではなく、「どれだけ汚れを落とせたか」が大切です。
人によって歯並びも磨きやすさも異なるからこそ、画一的な時間ではなく、自分に合った磨き方を身につけることが重要だと思います。
歯磨きの仕方が気になる方、自分の磨き方が正しいか確認したい方は、
三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックまでどうぞお気軽にご相談ください😊