噛み合わせが悪いと、体にどんな影響がある?
執筆:峰 啓介
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「噛み合わせが悪いと、肩こりや頭痛の原因になりますか?」矯正治療をしていると、このような質問をいただくことがあります。
インターネットで調べると、「噛み合わせが悪いと肩がこる」「頭痛の原因になる」「姿勢が悪くなる」「全身のバランスが崩れる」など、さまざまな情報が出てきます。では、本当のところはどうなのでしょうか。
噛み合わせと肩こり・頭痛の関係は、実際にはよく分からない
噛み合わせと全身の症状については、昔からさまざまな研究がされています。
確かに、噛み合わせを変えたことで、「肩こりが楽になった」「頭痛が減った」という方はいらっしゃいます。ですから、良くなる可能性はあります。
しかし、肩こりや頭痛には、姿勢、筋肉、仕事、睡眠、ストレスなど、非常に多くの原因が関係しています。そのため、「噛み合わせが悪いから肩がこる」あるいは、「歯並びを治せば頭痛が治る」と単純に言えるものではありません。
矯正治療によって歯並びや噛み合わせを良くしたからといって、直ちに全身が健康になる、とまでは言えないのです。
ただし、精神的な変化は大きい
一方で、矯正治療をしていて実感する変化があります。それは、患者さんの表情です。
長年、「歯並びを見られたくない」「笑うときに口元を隠してしまう」とコンプレックスに感じていた歯並びが、矯正治療によってきれいになる。すると、それまでコンプレックスだった口元が、逆に自分のチャームポイントになることがあります。
笑うことに抵抗がなくなったり、写真を撮ることが楽しくなったりする。これは、その方の精神的な健康にとって、とても良いことだと思います。
長い目で見ると、歯並びは健康にも関係します
そして、もう一つ重要なのが、将来どれだけ自分の歯を残せるかということです。
高齢になったとき、残っている歯の本数と健康状態や健康寿命には関連があることが分かっています。自分の歯が多く残っている方ほど、しっかり噛んで食事をすることができます。
栄養を摂る、食事を楽しむ、人と会話する。こうしたことは、高齢になってからの生活の質にも大きく関係します。そして、歯並びや噛み合わせは、将来歯を残せるかどうかにも関係します。歯並びが整っていれば清掃しやすくなりますし、一部の歯に無理な力が集中する状態を改善できることもあります。
つまり、良い歯並び・噛み合わせは歯を長く残しやすくすることにつながり、高齢になってもしっかり噛めることで、健康寿命にも良い影響を与える可能性があるということです。
矯正治療は「全身の不調を治す治療」ではありません
私は、肩こりや頭痛を治すことを目的に矯正治療をおすすめすることはありません。矯正治療の目的は、歯並びと噛み合わせを適切な状態にすることです。
その結果として肩こりなどが改善する方はいるかもしれませんが、それを治療効果として約束することはできません。
一方で、歯並びがきれいになって笑顔に自信が持てること、歯磨きがしやすくなること、噛み合わせを整えて自分の歯を長く残しやすい状態にすることは、矯正治療を考えるうえで非常に大切だと思います。
峰歯科・矯正歯科クリニックの矯正相談について

峰歯科・矯正歯科クリニックでは、矯正治療を検討される際、まず現在の歯並びや噛み合わせの状態をしっかり確認するところから始めています。見た目の変化だけでなく、将来の歯の健康や噛み合わせのバランスまで考えたうえで、無理のない治療計画をご提案しています。
「肩こりや頭痛が気になる」という理由だけでなく、「歯並びが気になる」「将来の歯の健康を考えたい」といったご相談も歓迎しています。気になることがあれば、まずは一度ご相談ください。
歯並びを整えることは、健康な人生の土台になります
「噛み合わせを治したら、体も健康になりますか?」と聞かれれば、「そこまで単純には言えません」というのが私の答えです。肩こりや頭痛が改善する可能性はありますが、それを目的に矯正治療をするものではありません。
しかし、歯並びがコンプレックスだった方にとっては、それがチャームポイントになることで精神的にも良い変化が期待できます。そして長い目で見れば、良い歯並びや噛み合わせは、自分の歯を長く残すことにつながります。
自分の歯が多く残ることは、高齢になってからの健康や生活の質にも関係します。
ですから私は、歯並びを整えることは、これから長い人生を健康に過ごすための一つの土台になると考えています。歯並びや噛み合わせについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。