歯ぎしりだけでは歯は失われない|最新研究が示すこと
執筆:峰 啓介
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皆様、こんにちは。
三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSKこと峰啓介です。
先日、興味深い研究が発表されました。硬いものを強く噛んだり、歯ぎしりをしたりすることで歯を支える組織が傷つく状態を「咬合性外傷」といいますが、この咬合性外傷が歯周病を悪化させる仕組みを、遺伝子レベルで解析した研究です。
100年以上議論されてきたテーマ

「咬合性外傷はなぜ歯周病を悪化させるのか」は、実は100年以上前から議論されてきたテーマです。1963年には「共同破壊説」という考え方も提唱されていましたが、なぜ悪化するのかという分子レベルの仕組みは長年謎のままでした。
今回、東京科学大学の研究チームが、歯周病を起こしたマウスに咬合性外傷を加え、歯ぐき・骨・歯根膜それぞれの遺伝子の働きを詳しく調べました。
わかったこと|咬合性外傷だけでは骨はほとんど減らない
研究の結果、咬合性外傷だけでは、長期間続いても歯を支える骨はほとんど減らないことがわかりました。
一方で、歯周病がある状態では骨が大きく失われることも判明しました。つまり、強く噛むこと自体が危険なのではなく、歯周病と重なったときにこそ問題が起きるということです。
さらに、咬合性外傷の影響は歯ぐきや歯根膜よりも、骨で特に強く現れることもわかりました。歯周病のある骨に強い力が加わると、炎症を促したり骨を壊したりする働きが活発になるということです。
→【関連ブログ】歯周病は痛みなく進行する?歯槽骨が溶ける原因と、予防の第一歩となる正しいブラッシング
この研究から見えてくること
この研究を踏まえると、歯を長く保つために本当に注意すべきことが見えてきます。
歯ぎしりや強く噛むこと自体は、それだけでは大きな問題にはなりません。
しかし、歯周病になっていることと、噛み合わせに問題があること、この2つが重なったときに、歯を支える骨が急速に失われていくのです。
研究者自身も、歯周病治療とかみ合わせの管理の両方が大切であることが、今回の成果で科学的に裏付けられたと述べています。
当院が「歯並び」と「定期メンテナンス」を大切にする理由

当院は、歯並びの治療と定期メンテナンスを特に大切にしている歯科医院です。
これは、歯が悪くなってから対応するのではなく、悪くなる前に対策することを第一に考えているからです。
噛み合わせを整えることで咬合性外傷のリスクを減らし、定期メンテナンスで歯周病の進行を防ぐ。この2つを両輪で行うことこそが、今回の研究が示した「歯を守るための本質」だと考えています。
→【おすすめブログ】「歯並びが悪いと虫歯になりやすい」って本当ですか?
歯を守るために大切なポイント
- 咬合性外傷(歯ぎしりなど)だけでは、歯を支える骨はほとんど減らない
- 歯周病と咬合性外傷が重なったときに、骨の破壊が急速に進む
- 歯を守るために大切なのは、歯周病の管理と噛み合わせの管理の両方
- 当院が歯並びと定期メンテナンスを重視するのは、悪くなる前の対策を第一に考えているから
伊賀市でお口のことで気になることがあれば、峰歯科・矯正歯科クリニックまでどうぞお気軽にご相談ください😊