MENU CLOSE

診療時間

※休診日…水曜日・日曜日・祝日

月 火 水 木 金 土 日 祝
9:00 - 12:00
(最終受付 11:30)
14:00 - 18:00
(最終受付 17:30)

三重県伊賀市上野西大手町3598

アクセス

診療時間

Blog

峰歯科ブログ

歯茎の近くがえぐれてる?くさび状欠損の原因と治療法

執筆:峰 啓介

  • 歯に関するお悩み
「歯ぐきの近くがえぐれてる気がする」それ、くさび状欠損かもしれません

「歯ぐきの近くがえぐれてる気がする」「冷たいものがしみるようになった」

こういったご相談を受けることがあります。
見た目は虫歯のようにも見えますが、実際には「くさび状欠損」と呼ばれる状態かもしれません。

「歯ぐきがえぐれている」と感じる方もいらっしゃいますが、実際には歯ぐきそのものではなく、歯と歯ぐきの境目にある歯の根元が削れている場合があります。

歯の根元がえぐれたように見える原因はいくつかあり、すべてが虫歯というわけではありません。まずは、どの部分がどのような状態になっているのかを確認することが大切です。今日は、くさび状欠損と知覚過敏の関係についてお話しします。

くさび状欠損とはどのような状態?

くさび状欠損

歯の根元、歯ぐきとの境目がくさび型にえぐれるように削れてくる状態を「くさび状欠損」と呼びます。

ただし、その原因ははっきりとはわかっていません。
一般的には、ブラッシング圧のかけすぎや歯ブラシの硬さ、食いしばり・歯ぎしりなどによる咬み合わせの力が関与していると考えられていますが、明確なメカニズムはまだ解明されていないのが実情です。

くさび状欠損があると、内側の象牙質が露出し、冷たいものや風でしみるようになります。
これは虫歯ではなく、知覚過敏による症状です。
しみるからといって、必ずしも「削って治す」必要があるわけではありません。

くさび状欠損ができる原因は一つではありません

くさび状欠損ができる原因については、まだすべてが明確に解明されているわけではありません。一つの原因だけで起こるというよりも、歯磨きの仕方や歯に加わる力、飲食習慣など、複数の要因が関係していると考えられています。

強い力での歯磨き

歯ブラシを強く押し当てて磨く習慣があると、歯と歯ぐきの境目に繰り返し負担がかかります。特に硬めの歯ブラシを使用していたり、毎回同じ部分を強くこすっていたりする場合は注意が必要です。

歯磨き粉による摩耗

歯磨き粉には、歯の表面の着色汚れなどを落とすための清掃剤(研磨剤)が配合されているものがあります。歯ブラシを強く押し当てながら磨く習慣などと重なることで、歯の根元への負担につながる可能性があります。

酸性の飲食物による影響

炭酸飲料や柑橘類など、酸性の飲食物を頻繁に摂取する習慣があると、酸によって歯の表面が弱くなることがあります。

このような状態に強いブラッシングなどの力が加わることで、歯の表面がすり減りやすくなる可能性があります。

歯ぎしり・食いしばりなどの力

歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力が繰り返しかかることも、歯の根元に負担をかける要因の一つとして考えられています。ただし、くさび状欠損の原因を一つだけに特定できるとは限りません。実際のお口の状態や生活習慣などを確認しながら、考えられる要因を見ていくことが大切です。

くさび状欠損と虫歯の違い

歯の根元がえぐれていると、「虫歯で歯が削れてしまったのでは?」と心配になる方もいらっしゃいます。
くさび状欠損は、虫歯菌によって歯が溶かされてできる虫歯とは異なります。しかし、どちらも歯の根元付近に生じることがあるため、ご自身で見ただけでは判断が難しい場合があります。

また、くさび状欠損によって象牙質が露出すると、冷たい飲み物や歯ブラシなどの刺激によって「キーン」としみる知覚過敏の症状が現れることがあります。「歯の根元がえぐれている」「最近しみるようになった」という場合は、虫歯ではないと自己判断せず、一度歯科医院で状態を確認することをおすすめします。

歯ぐきそのものがえぐれている場合は?

「歯ぐきがえぐれている」と感じる場合、必ずしも歯の根元が削れるくさび状欠損とは限りません。例えば、歯ぐきが下がって歯の根元が露出する「歯肉退縮」や、強い歯磨きによって歯ぐきに傷ができている場合なども考えられます。

くさび状欠損は歯の硬い組織が失われている状態ですが、歯肉退縮は歯ぐきの位置が下がっている状態です。両方が同時にみられることもあります。見た目だけで原因を判断することは難しいため、歯ぐきの状態や歯の根元を確認し、原因に合わせて対応することが大切です。

くさび状欠損は放置しても大丈夫?

くさび状欠損によって削れた歯が、自然に元の形に戻ることはありません。欠損が進むと象牙質が露出し、冷たいものや歯ブラシの刺激でしみる知覚過敏の症状が現れたり、欠損部分がさらに大きくなったりすることがあります。

ただし、くさび状欠損があるからといって、必ずすぐに削ったり詰めたりする必要があるわけではありません。
欠損の大きさや知覚過敏の程度、見た目、日常生活への影響などによっては、歯磨きの仕方や生活習慣を見直しながら経過を確認する場合もあります。

大切なのは、「えぐれているけれど痛くないから大丈夫」と自己判断するのではなく、現在の状態を確認したうえで、治療が必要なのか経過観察でよいのかを判断することです。

症状に合わせて適切な治療をご提案します

峰歯科では歯の根元の状態を確認して治療を判断します

峰歯科・矯正歯科クリニックでは、「歯ぐきの近くがえぐれている」「歯の根元がしみる」といったご相談に対して、まずは実際にどの部分が削れているのか、お口の状態を確認しています。

歯の根元がえぐれて見える場合でも、くさび状欠損だけでなく、虫歯や歯ぐきが下がる歯肉退縮など、異なる原因が考えられます。欠損の大きさや知覚過敏の症状などを確認し、すぐに詰め物で修復する必要があるのか、削らずに経過観察できるのかを判断しています。歯をできるだけ削らずに残すことも大切にしながら、一人ひとりの状態に合わせた治療方法をご提案しています。

知覚過敏の程度に応じて対応

峰歯科・矯正歯科クリニックでは、くさび状欠損の大きさや知覚過敏の程度、日常生活への影響などを確認し、一人ひとりの状態に合わせた治療方法をご提案しています。症状が軽度の場合は、フッ素や薬剤を塗布する知覚過敏処置を行い、歯を削らずに経過観察することもあります。

一方、欠損が大きい場合や、しみる症状・見た目などから修復が必要と判断した場合には、コンポジットレジン(CR)による修復を検討します。コンポジットレジンは歯科用の樹脂材料で、歯の欠損部分を補う治療に使用されます。ただし、修復後は詰め物との境目の清掃にも注意が必要です。

くさび状欠損があるからといって、必ずしも詰め物による修復が必要なわけではありません。 症状がなく、欠損の状態も安定している場合には、生活習慣を見直しながら経過観察することもあります。当院がコンポジットレジンによる治療を重視している理由については、こちらの記事でもご紹介しています。

当院がコンポジットレジンによる治療を重視している理由については、こちらの記事でもご紹介しています。

→【関連ブログ】峰歯科がコンポジットレジン(CR)充填を多用する理由

ブラッシング方法の見直しも大切です

ブラッシング方法の見直しも大切です

くさび状欠損の予防や再発防止のために、当院ではブラッシング圧がかかりにくい磨き方もお伝えしています。
力を入れずに磨くコツや歯ブラシの持ち方・動かし方、必要に応じた歯ブラシ選びまで、一人ひとりに合わせてアドバイスしています。

歯ブラシを強く握り込まず、鉛筆を持つように軽く持つと、余計な力が入りにくくなります。また、歯を磨いているときに毛先が大きく開いている場合は、ブラッシングの力が強すぎる可能性があります。

ただし、適切な磨き方や歯ブラシの硬さは、お口の状態によっても異なります。「力を入れているつもりはないのに歯の根元が削れてきた」という場合もありますので、一度普段の磨き方を確認してもらうとよいでしょう。小さな工夫でも、歯や歯ぐきへの負担を軽減することにつながります。

知覚過敏がある場合は歯磨き粉も見直しましょう

歯の根元が削れて象牙質が露出すると、冷たいものや歯ブラシの刺激でしみることがあります。

このような知覚過敏の症状がある場合は、毎日の歯磨きで使用する歯磨き粉を見直すことも選択肢の一つです。知覚過敏向けの歯磨き粉には、刺激が神経に伝わるのを抑えたり、象牙質への刺激を伝わりにくくしたりする目的の成分が配合されているものがあります。

ただし、歯磨き粉だけで症状の原因そのものを判断することはできません。しみる症状が続く場合は、虫歯など別の原因がないかを確認することも大切です。

→【おすすめコラム】知覚過敏の歯磨き粉はどう選ぶ?歯科医が成分と磨き方を解説

気になる症状があれば早めにご相談ください

「歯ぐきがえぐれている」と感じても、実際には歯ぐきではなく、歯と歯ぐきの境目にある歯の根元が削れている場合があります。その原因としてくさび状欠損が考えられますが、虫歯や知覚過敏など、ほかの状態との見分けが難しいこともあります。

また、くさび状欠損だからといって、すぐに削ったり詰めたりする必要があるとは限りません。症状や欠損の大きさ、日常生活への影響などを確認し、必要に応じて知覚過敏処置やコンポジットレジンによる修復、ブラッシング方法の見直し、経過観察などを選択します。

「歯の根元がえぐれている」「冷たいものがしみる」「歯ぐきが下がったように見える」など気になる症状がある方は、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

→初めての方・定期健診・クリーニング予約はこちら

峰 啓介

[著者] 峰 啓介

三代目 院長 歯科医師 [所属] 峰歯科・矯正歯科クリニック

峰歯科・矯正歯科クリニック3代目院長、峰啓介です。素晴らしい患者様と素晴らしいスタッフに囲まれて、日々診療をしております。2006年から実家である当院に勤務しております。皆様に私のことをより知って頂ければ幸いです。

[経歴紹介]

  • 東京医科歯科大学 歯学部(現 東京科学大学)卒業
  • 同大学大学院咬合機能矯正学分野(矯正科)入局
  • 東京医科歯科大学大学院 卒業
  • 三重大学医学部附属病院
  • 口腔外科学講座入局
  • 現在 峰歯科・矯正歯科クリニック 院長