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峰歯科ブログ

矯正歯科治療をすると、顔つきまで変わるの?

執筆:峰 啓介

  • 矯正情報ブログ
矯正歯科治療をすると、顔つきまで変わるの?

矯正相談で、こんな質問をいただくことがあります。
「矯正すると、顔つきも変わりますか?」

歯並びを治すのだから、変わるのは歯だけだと思われるかもしれません。
しかし実際には、矯正歯科治療によって顔の印象が変わることがあります。そして、その変化は歯並びの状態や年齢、治療方針によっても異なります。

まず大きく変わるのは笑顔です

矯正歯科治療によって、まず変化を感じやすいのが笑顔です。歯並びがガタガタしていたり、前歯が傾いていたりすると、笑ったときに歯の見え方が左右で違うことがあります。

また、歯並びや噛み合わせによって、笑顔が非対称に見えることもあります。矯正歯科治療で歯をきれいに並べると、こうした左右のアンバランスが緩和され、笑顔の印象が変わることがあります。

さらに、歯並びを気にして口元を隠していた方が、治療後には自然に笑えるようになることもあります。歯並びが変わるだけでなく、笑顔そのものが変わる。これも矯正歯科治療の大きな魅力だと思います。笑顔の変化については、高木美帆さんの笑顔と歯列矯正の効果のブログもご覧ください。

口元や横顔の印象も変わります

矯正歯科治療による変化は、笑顔だけではありません。例えば、前歯が前方に出ている方の場合です。矯正歯科治療によって前歯を後ろに下げると、唇の位置も変わり、口元の突出感が改善することがあります。横顔の印象が大きく変わる場合もあります。

ただし、ここで重要なのは治療方針です。同じ歯並びでも、抜歯するか、抜歯しないかによって、前歯を動かせる範囲が変わります。その結果、口元の仕上がりも異なってきます。つまり、単に歯をきれいに並べれば、必ず理想の顔つきになるというわけではありません。

治療前に、どのような口元を目指すのかを考えることが重要です。矯正で「歯を抜きたくない」は正しいのか?というブログでも、抜歯の判断について触れています。

当院の症例から:口元が下がり、口を閉じやすくなった例

当院の症例:口元が下がり、口を閉じやすくなった例

当院の症例に、前歯で少し出っ歯になっている15歳の女の子の症例があります。
最初の写真ではでこぼこはそれほど大きくありませんが、噛み合わせたときに前歯が少し出ています。

担当医のコメントによると、最初の顔写真では口を閉じたときに顎の先にしわが寄っていて、これは口を閉じるときに唇に力を入れているからです。一方、治療後の顔写真では顎の先にしわが寄っていません。力を入れなくても唇を閉じられるようになったためです。

矯正歯科治療には見た目が改善するメリットがありますが、口が閉じやすくなることは、生活が楽になるだけでなく、口腔乾燥を防ぐことにもつながります。

この症例の治療内容は、上の左右1本ずつと右下1本の歯を抜いて隙間を作り、上下の前歯を後ろに下げて口元を下げるもので、ブラケット装置にて治療しました。費用はおおよそ80万から100万円くらいです。

主なリスクとして、最初の状態より上の口元は下がりますが、患者さんが想像されているところまで必ずいくとは断言できないこと、治療期間が長引くことがあること、歯根が短くなることがあること、歯肉が退縮することがあります。
また副作用として、矯正歯科治療中に歯磨きを怠ると通常より虫歯になりやすくなり、保定装置を怠ると後戻りします。症例の詳細は出っ歯の症例 女性15歳のページをご覧ください。

子どもの矯正では、骨格にも影響を与えられます

ここが、大人の矯正歯科治療との大きな違いです。大人の場合、基本的に顎の成長は終了しています。
そのため、通常の矯正歯科治療では、顎の骨格そのものを大きく変えることはできません。歯の位置を変えることで、口元や顔の印象を改善していきます。

一方、子どもの場合は、まだ顎が成長している途中です。そのため、症例や成長段階によっては、顎の成長を利用したり、成長方向に働きかけたりすることができます。例えば、上下の顎の前後的な位置関係に問題がある場合、成長期だからこそ選択できる治療があります。

このように、子どもの矯正歯科治療では歯の位置だけでなく、骨格にも影響を与えられる可能性があるため、大人の矯正よりも顔つきの変化が大きくなることがあります。ただし、すべてのお子さんで骨格を自由に変えられるわけではありません。成長の程度や骨格の状態によって、治療でできることには違いがあります。

顔つきを良くするためには、診断が重要です

ここまで説明してきたように、矯正歯科治療によって顔の印象は変わることがあります。しかし、その変化が必ずしも患者さんの希望する方向になるとは限りません。

例えば、前歯のでこぼこを治すために、歯を前方へ広げて並べたとします。歯並びはきれいになっても、口元が以前より出てしまうことがあります。反対に、前歯を後ろに下げすぎることで、口元が引っ込みすぎた印象になる可能性もあります。

ですから、矯正歯科治療では歯並びだけを見て治療方針を決めるわけにはいきません。
上下の顎の位置関係はどうなっているのか。歯を並べるスペースはどれだけ必要なのか。前歯をどの位置に動かすのが良いのか。口元や横顔をどのように仕上げたいのか。こうしたことを、治療前の検査で確認する必要があります。

伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックでも、必要な検査を行い、歯並びだけでなく骨格や口元の状態まで考慮して治療方針を決めています。

矯正歯科治療は、歯を並べるだけではありません

矯正歯科治療によって、歯並びがきれいになる。笑顔の左右差が緩和される。口元や横顔の印象が変わる。そして子どもの場合には、成長を利用することで骨格にも影響を与えられることがあります。

このように、矯正歯科治療は顔全体の印象にも関係する治療です。だからこそ、ただ歯を並べることだけを考えるのではなく、最終的にどのような歯並び、噛み合わせ、口元を目指すのかを考えることが大切です。そのためには、しっかりと検査を行い、正しい診断に基づいて治療方針を決める必要があります。
歯並びだけでなく、笑顔や口元についても気になることがあれば、ぜひ矯正相談でお聞かせください。

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峰 啓介

[著者] 峰 啓介

三代目 院長 歯科医師 [所属] 峰歯科・矯正歯科クリニック

峰歯科・矯正歯科クリニック3代目院長、峰啓介です。素晴らしい患者様と素晴らしいスタッフに囲まれて、日々診療をしております。2006年から実家である当院に勤務しております。皆様に私のことをより知って頂ければ幸いです。

[経歴紹介]

  • 東京医科歯科大学 歯学部(現 東京科学大学)卒業
  • 同大学大学院咬合機能矯正学分野(矯正科)入局
  • 東京医科歯科大学大学院 卒業
  • 三重大学医学部附属病院
  • 口腔外科学講座入局
  • 現在 峰歯科・矯正歯科クリニック 院長