出っ歯の症例|10歳女性
執筆:峰歯科・矯正歯科クリニック
- 出っ歯

この症例は、歯のデコボコはそれほど大きくありませんが、
上の前歯が前方に出ている、いわゆる「出っ歯」の症例です。
大人の出っ歯では抜歯が必要になることも多い
成人になってから出っ歯を治療する場合、上の歯を後ろへ下げるためのスペースが必要になります。 そのため、状態によっては上顎の歯を抜き、できたスペースを利用して前歯を後ろへ下げる治療が基本となります。
一方、成長期の子どもでは、成長や歯の生え変わりを利用できるため、同じような出っ歯でも歯を抜かずに治療できるケースがあります。 この症例も、歯を一本も抜かずに治療を行いました。
出っ歯の原因は大きく3種類あります
一言で「出っ歯」といっても、原因は同じではありません。
大きく分けると、
① 上の歯が前に出ている
② 下顎が後ろに引っ込んでいる
③ ①と②の両方
の3種類があります。どのタイプなのかによって、治療の考え方も変わります。
この症例は「上の歯が前に出ているタイプ」

この症例では、主な原因は①の「上の歯が前に出ている」ことでした。
そこで、上の歯を全体的に後方へ移動させることで、前歯の突出を改善しました。
治療後は、前歯だけを見ると大きな変化ではないように感じるかもしれませんが、横顔を見ると口元の突出感も改善していることが分かります。
レントゲン撮影
(上から)2023年撮影 → 2024年撮影 → 2026年撮影



子どもの出っ歯は原因を見極めることが大切です
「出っ歯だからこの装置」というように、歯並びの見た目だけで治療方法を決めるわけではありません。上の歯に原因があるのか、下顎に原因があるのか、それとも両方なのか。
さらに、現在の年齢や成長の状態、永久歯が生えてくるスペースなども含めて治療方針を考えます。成長期だからこそできる治療もあります。
一方で、すべての出っ歯が非抜歯で治療できるわけではありません。
その子の出っ歯の原因をきちんと診断し、成長を利用できる時期に適切な治療を行うことが大切です。
| 治療内容 | 上の歯を後ろに下げることにより出っ歯を解消します。 永久歯が揃ったらブラケット装置にて矯正します。 |
|---|---|
| 費用等に関する事項 | おおよそ70万から100万円くらい |
| 治療等の主なリスク | 上の歯を奥に動かすのが難しいことがあります。 治療期間が長引く事があります。 歯根が短くなる事があります。 歯肉が退縮することがあります。 |
| 副作用等 | 矯正治療中に歯磨きを怠ると通常より虫歯になりやすくなります。 保定装置を怠ると、後戻りします。 |