「口ゴボ」って何?原因と治し方を歯科医師が解説します
執筆:峰 啓介
- 矯正情報ブログ
- 歯に関するお悩み
「口ゴボ」って何?
最近SNSなどで「口ゴボ」という言葉をよく見かけませんか?今日はこの「口ゴボ」について、歯科医師の立場からお話しさせてください。
実は「口ゴボ」という言葉は医学的な正式用語ではありません。
横から顔を見たときに口元がモコッと前に出て見える状態をSNSを中心にそう呼ぶようになったようです。

鼻先とあご先を結んだ一直線の「Eライン」より唇が前に出ている状態が「口ゴボ」と言われていますが、これはあくまで見た目の基準であり主観によるところも大きいことは知っておいてください。
「口ゴボ」は気にしなくていいケースと治療が必要なケースがある
大切なポイントは、口元が少し出ているように見えても本人が気にしているだけで機能的には全く問題ないケースも多くあります。
そういった場合は、無理に治療する必要はありません!
治療を検討すべき口ゴボとは?
「あごに梅干し状のシワ」が出るなら要注意
一つの目安として、口を閉じたときに下あごの先に梅干し状のシワができる場合は注意が必要です。
これは何を意味しているかというと、唇に力を入れないと口が閉じられない状態にあるということです。
本来、口は力を抜いた状態でも自然に閉じていられるのが理想ですが、前歯が前に出ていると唇で歯を覆うために筋肉に力が必要になりあごにシワができてしまいます。
唇に力を入れないと口が閉じられないということは寝ているときには口が開いているということでもあるので、口の中が乾燥しやすくなる・乾燥により口腔内の免疫力が低下する・歯周病や虫歯になりやすくなる・口呼吸が習慣化し、全身の健康にも影響するといった問題が生じてきます。
「口ゴボ」は見た目だけの問題ではなく、お口の健康・全身の健康にも関わってくるのです。
「口ゴボ」の原因は、骨ではなく歯にある
口元の出っ張り具合は、顎の骨格の問題ではなく歯の位置によるものがほとんどです。
正確には「上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)」、つまり上下の前歯が前方に傾いている状態です。
改善するには前歯を後ろに引っ込める必要があり、そのためにスペースを確保する抜歯を伴う矯正治療が基本的なアプローチとなります。
知っておいてほしい点
悩んでいる方もいらっしゃるとは思いますが、見た目だけで判断しないことが大切です!
- 「口ゴボ」は医学用語ではなく、見た目の状態を指す言葉
- 本人が気にしているだけで機能的に問題がないなら、無理に治療しなくてよい
- 口を閉じたときに下あごに梅干し状のシワが出るなら治療を検討するサイン
- 唇に力を入れないと口が閉じられない状態は寝ている間の乾燥・歯周病リスクにつながる
- 改善には抜歯矯正が有効
「自分はどうなんだろう?」と気になる方は、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックまでどうぞお気軽にご相談ください😊