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こんにちは、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSK（けいすけ）こと峰啓介です。

歴史好きの院長が語る“忍者歴史シリーズ”の本能寺の変③。

今回は、「本能寺の変に“暗殺説”なんてあり得ない」と思う方に向けて、少し視点を変えてみたいと思います。

■ 「暗殺なんてあり得ない」と思われるかもしれません

「天下を目前にした織田信長が、暗殺なんてされるはずがない」

そう思う方も多いかもしれません。

けれど、歴史を少し遡れば、

日本の最高権力者ですら暗殺されているのです。

■ 室町将軍も暗殺されていた

室町幕府の15人の将軍のうち、

少なくとも2人が暗殺によって命を落としています。

その一人が、第5代将軍・足利義教（よしのり）。

義教は、室町将軍の中でも特に権力を集中させ、

全国の守護大名を従えた強力な支配者でした。

しかし、ある日突然、

部下の一人によって暗殺されてしまいます。

しかも、彼の暗殺は「戦乱の最中」ではなく、

まさに政権が安定していた時期に起きたのです。

権力が強大であっても、

たった一瞬の油断で命を落とす。

それが戦国以前の日本の現実でした。

■ 信長にも十分に“その可能性”があった

織田信長もまた、絶対的な権力者でした。

けれど、家臣との関係は必ずしも安定しておらず、

強すぎる権威の裏には常に緊張がありました。

とくに本能寺に滞在していた6月1日の夜、

信長の周囲は少人数。

多くの兵を伴っていたころとは違い、

最も警備が手薄な状態だったのです。

そうした状況下での“暗殺”は、

決して不可能ではありません。

■ 明智光秀の行動は「天下取り」とは違う

もし光秀が本当に天下を狙っていたなら、

彼の行動には多くの疑問が残ります。

信長を討ったあと、

なぜすぐに安土城を掌握しなかったのか。

なぜ幕府再建を急がなかったのか。

なぜ、戦の準備も不十分なまま山崎で迎え撃ったのか。

いずれも、天下を狙う者の動きとは言えません。

むしろ光秀は、自らが犯人となって

「事後の整理」を引き受けた人物だったのではないか。

そんな見方もできます。

■ 「暗殺」から見ると、全てが自然に繋がる

もし事件の始まりが暗殺だったとすれば、

これまで謎とされてきた多くの点が自然に説明できます。

光秀が本能寺に到着したとき、

信長はすでに何者かにより暗殺されていた。

そして光秀は、その現場を見て状況を理解し、

事態の収拾に動いた。

火災が起きたのはその後――

“事件の処理”として発生したものであった可能性があります。

この視点で見ると、

光秀の行動、火災の順序、安土を動かさなかった理由。

それらはすべて、謀反ではなく「後始末」として説明できます。

■ 次回に向けて

次回は、明智光秀はなぜ犯人役を引き受けたのか？について考察します。

本能寺の後、光秀がどのように行動し、

なぜあのような結末を迎えたのか――。

その意味をもう少し深く掘り下げていきたいと思います。

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