- 矯正情報ブログ
- 2023/03/16
子供の矯正治療は、いつから?
子供の歯並びが気になる保護者の方も多いのではないでしょうか?
また、子供が自ら「歯並び気になる」と言ってくることもあるでしょう。
一体、いつから始めたらよいのか?
そのポイントは、5つ。
① 乳歯の交換時期
② 歯の動きやすさ
③ 早めの治療が有利な症例
④ 本人のやる気
⑤ 生活習慣
それぞれ、項目ごとに解説します。
乳歯の交換時期
6歳くらいから、永久歯が生えてきます。しかし、それまでにある程度不正咬合になりそうなことは予想できます。歯科医院によっては、不正咬合を発見したらその時に矯正治療を開始することを勧めてくることもあるでしょう。
一方で、乳歯の交換が終了するのが、おおよそ12歳くらいです。ただし、個人によって前後2年くらいの誤差があります。どこの矯正歯科でもそうであるに違いないと思うのですが、少なくとも乳歯が残っているうちに矯正治療が終了になることはありません。乳歯が抜けた後から生えてくる永久歯がしっかりと咬み合うことを確認して終了となるはずです。であるならば、矯正治療の開始時期が早くなればなるほど、矯正治療の期間が長くなります。
歯の動きやすさ
歯は早ければ早いほど動きやすいという意見もありますが、私の経験上、乳歯が残っているうちはずっと同じように動きます。中学生のうちでも、大人よりもはるかに動きが良いです。高校生くらいになると、歯の動きに関しては大人とよく似た感じになります。
小児矯正というと、一期治療というのと、二期治療というのがあります。一期治療というのは、乳歯が残っている時期に行う治療です。通常、永久歯への交換が終わってから、二期治療を開始します。矯正治療を簡単にするためには、やはり一期治療から開始するのが得策です。一期治療で行うことは、症例によって様々なのですが、どの装置でも、おおよそ一年くらいで効果が出ます。ということは、あと一年くらいで乳歯の交換時期が終了しそうな時期がちょうど良いと考えます。その時期は、小学4年生5年生あたりが平均です。
その時期を過ぎても、矯正治療は可能なので、治療の仕方は変わりますが、全く問題ありません。
早めの治療が有利な症例
ただし、症例によっては、早めに開始した方がよい症例があります。それは、受け口と前歯が咬み合っていない開咬という咬み合わせです。これらの治療に関しては、症例の特徴上早めに治療を開始した方がより良い症例です。
それでは、早めとはいつくらいなのか?
当院で推奨しているのは、小学2年生くらいです。それくらいになると、子供の精神年齢が矯正治療を受け入れてくれるような状態になっていることが多いです。それよりも早いと、まだ幼くて、装置について理解してもらえません。その状況で装置をしてもらうには、半ば強制的な対応が必要になり、子供の精神衛生的に良くないと考えます。健全な親子関係も重要ですので、それよりも早い時期の矯正治療について、私はお勧めしません。
本人のやる気
矯正治療にとって一番好ましいのは、本人に歯並びを治したいという意思があることです。もし、本人に治療する意思がないようならば、歯並びを治すことはできるのですが、そのあとの後戻りを防ぐような装置をやらずに後戻りしてしまうことがあります。後戻りを防ぐ装置については、取り外しできるようなものなので、本人がやらなければどうしようもありません。そのような場合、後戻りを防ぐ装置を固定式にすることもできます。ですので、その装置を付けることができなさそうなときは、後戻りが起こる前に申告してもらい、固定式に変えると問題ありません。
とはいえ、矯正治療中も何かと本人の協力が必要なことも多く、本人のやる気がないようだと、多大な負担を強いてしまうことになりかねません。保護者が思い立った時に子供がやる気がなかったとしても、特に女の子の場合、必ずやりたいと思う時期が来ます。その時期まで待ったとしても、治療のやり方は変わりますが、矯正治療をすることには全く問題ありません。現に成人して矯正治療している方もたくさんいらっしゃいます。
生活習慣
子供の矯正治療の時に問題になることは、進学をどこにするのか?ということがあります。
矯正治療は歯科医院によって治療方針が大きく違います。当院であると、いかなる歯科医院でどのような治療方針で矯正治療をやっていようと、その引継ぎはいろんな状況を考慮して柔軟に対応しますが、どこの歯科医院でもそのような対応をしてくれるとは限りません。ですので矯正治療は、できるだけ治療を開始した歯科医院で続けるのがベストです。
子供の矯正治療で、永久歯が交換後おおよそ小学6年生以降に始める場合、当院ですと約2年以内くらいに終わることがほとんどです。その間、月に一回程度の来院をしてもらいます。
ということは、2年以内くらいに月一回の来院が厳しい場所に引っ越しする予定である時期に矯正治療を開始するのは得策ではありません。ですので、通常高校2年生以降での矯正治療は、その辺を考慮する必要があります。
また、よくある質問で、吹奏楽やスポーツ部に所属していたり、所属予定なのですが、大丈夫ですか?というものです。これに関しては、全く問題ありません。かつては、吹奏楽の顧問の先生が矯正治療禁止としていることもあったのですが、最近そのようなことを聞いたことがありません。
まとめ
ほとんどの矯正治療は小学4・5年生くらい以降に開始します。症例によっては、2年生くらいです。ですので、矯正治療の相談は、小学2年生くらいに一度受けておくのが無難です。ただし、本人がやりたいと思うまで待っても全く問題ありません。
ただし、子供の発育状況はその子によって様々です。幼いころから経過観察しているのがベストです。定期的に歯科医院で歯のメンテナンスを行い、その状況を観察していくのがベストです。
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