マウスピース矯正を始めたい人に知ってほしいこと

矯正情報ブログ
2022/10/28

マウスピース矯正と一般的に呼ばれている矯正治療方法があります。

正式名称としては、アライナー矯正です。

また、その商品名として、インビザライン、キレイライン、ASOアライナーなど、いろんな会社があります。

矯正治療の方法としては、透明なマウスピースを装着することによって、歯並びを治していきます。

針金の装置を歯に固定するわけでは無く、自身で着脱できる装置で、しかも見た目的にも分りにくいので、昨今とても需要が増えてきている矯正方法です。

それに伴い、マウスピース矯正を施している歯科医院もとても増えてきています。当然、当院でも取り扱っています。

マウスピース矯正をする際に注意すること

について、解説していきます。

歯はどういうときに動くのか？

マウスピース矯正は、固定する装置では無く、割と手軽なイメージがあると思います。

歯を動かすというのは、どんな手法を用いようとも簡単ではありません。なぜかというと、簡単に動くようならば、矯正治療などしなくても勝手に歯が動いてしまいます。そして、それが好ましい方向でないところに動いてしまうと、咬み合わせが崩れてしまいます。

日常生活を送っていて、自然に歯がうごいてしまうという事はあまりないですよね。つまり、簡単に歯を動かすことはできません。

基本的に歯を動かそうと思えば、８時間以上の持続的な力がその歯にかけられている必用があります。

例えば、一日に８時間力をかけて動かしたとします。一日は２４時間ですので、後の１６時間で後戻りします。ですので、一日８時間装置を使用しても、歯は動きません。

一日１６時間使用したら、８時間分後戻りして、結局８時間動かしたのと同じになります。ですので、ギリギリ動くか動かない位で、ほとんど動きません。

マウスピースはどれくらいの時間使用するのか？

ですので、マウスピース矯正で歯を動かそうと思ったら、一日２２時間くらい使用する覚悟が必要となります。

それは、食べるときと歯を磨くとき以外は基本的には使用しているという状態です。

ご自身で身につけている物の中で、下着と同じ感覚で使用する必用があります。着脱のタイミングは違いますが、基本的には身につけている物です。

マウスピース矯正は、好きなときに使用したら治療できる物ではなく、食事と歯磨きの時だけ外す事が可能な装置です。

固定式の装置だと、その本人の意思の強さとかは関係なく治療されていきますが、マウスピース矯正は本人の協力なしには絶対に治っていきません。

マウスピース矯正の時に必用な努力

また、並べるためにマウスピースを装着するので、マウスピース自体は歯にフィットしていません。フィットしているというのは、その歯形どおりなので、歯が動きません。マウスピースと歯形が違う形だからこそ、マウスピースの形に歯が動いていきます。

ということは、装着感はよくありません。そして、合わさっていない分、歯を圧迫する様な感覚があります。それが、だんだん歯がマウスピースにフィットするようになり、完全にフィットするようになったら、次のマウスピースに変えていくというような治療方法です。

ですので、マウスピースがフィットするまで根気よく使用する必用があります。

早く治療を終えたいからと言って、次々にマウスピースを進めていっても、歯は動きません。次のマウスピースに進めるために、今使用しているマウスピースがフィットしてくるように、一日のうち時間があるときに、ロール状の綿みたいな物をグイグイ咬み、より深くマウスピースが歯に入っていくような努力もする必用があります。

と言うことで、マウスピース矯正は本人の努力が非常に重要な治療方法であります。

マウスピース矯正のメリット

しかし、その代わり、見た目という面ではとても分りにくい方法です。矯正治療をしていることに気付く人はほとんどいないと思います。

また、食事の時の違和感は、ワイヤー矯正に比べて小さいです。

矯正治療で歯並びを治すと・・・

これらのメリット・デメリットを踏まえてマウスピース矯正を検討しなくてはいけないと思います。

治療期間としては、ワイヤーの方が短いことが多いですし、マウスピースだととても難しくなる症例も有ります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用することもできます。

いづれにしても、矯正治療は満足度が高い治療であるとは思います。できるだけ、ご要望にあったプランを提案いたしますので、ぜひお問い合わせのほどを。

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