こんにちは、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSK（けいすけ）こと峰啓介です。

よく患者さんから「同じように歯磨きしているのに、私は歯石がすぐつくのはなぜ？」という質問を受けます。

実は、歯石のつきやすさには“体質や習慣による個人差”があります。今日はその違いについて、わかりやすくお話しします。

■ そもそも歯石とは？

歯石は、歯垢（プラーク）が唾液の中のカルシウム成分によって固まったものです。

一度歯石になると、ご自身の歯ブラシではもう取れません。歯科医院でのクリーニングが必要になります。

では、なぜ人によって歯石のつき方が違うのでしょうか？

■ 歯石がつきやすい人の特徴

① 唾液にカルシウムが多い（体質）

これが最も大きな理由です。

唾液の成分は人によって違い、

カルシウムやリンが多い方は歯垢が固まりやすく、歯石もつきやすい傾向があります。

② 唾液の出る場所の近くに汚れが残りやすい

例えば下の前歯の裏側は

“唾液腺の出口が真横にあるため”

歯石が非常に付きやすい場所です。

磨き残しが少しあると、すぐに歯石に変わります。

③ 歯磨きの圧や当て方にムラがある

丁寧に磨いているつもりでも、

・歯ブラシの角度

・毛先が届いていない

・届きにくい場所の磨き方不足

によって歯垢が残り、それが硬くなってしまうことがあります。

④ 口呼吸の習慣がある

口が乾きやすいことで、歯垢が固まりやすくなります。

意外ですが、歯石の付きやすさに影響します。

⑤ 歯並びの影響

重なりが強い歯やガタガタがある部分は、どうしても歯垢が残りやすくなります。

結果として歯石がつくスピードも早くなりがちです。

■ 歯石がつきにくい人の特徴

• 唾液の成分が歯垢を固めにくい
• 舌や頬の動きが上手で自然と汚れが落ちている
• 歯磨きが安定している
• 歯並びが整っていて磨きやすい

などが挙げられます。

ただし、「つきにくい人＝歯周病にならない」というわけではありません。

つきにくいだけで歯石は必ず残りますので、定期検診は必要です。

■ 歯石は“量よりも場所”が問題になる

歯石は量よりも、どこに付いているかが歯周病の進行に直結します。

特に…

• 歯ぐきの中（歯周ポケット深部）
• 下の前歯裏の大きな塊
• 奥歯の歯間の裏側

これらの部位は、炎症を起こしやすく、放置すると歯周病の進行スピードが上がります。

■ 当院では“痛くないクリーニング”にこだわっています

伊賀市で歯石取りというと「ガリガリされて痛い…」というイメージを持つ方が多いですが、当院では エアフロー（EMS）を全ユニットに導入し、できるだけ痛みの少ない歯石除去・クリーニングを行っています。

歯石のつきやすさは体質も大きいので、

「頑張ってもすぐ歯石がつく…」という方もご安心ください。

その人に合わせたペースで歯石を取り除き、健康を保つことができます。

■ まとめ：つきやすい人も、つきにくい人も“定期クリーニング”が大切

歯石がつきやすいのは、決して悪いことでも怠けているわけでもありません。体質や癖が関係しているだけです。

大事なのは、その人にあったペースで定期的に歯石を取り除くこと。

気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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