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こんにちは、三重県伊賀市の歯医者、峰歯科・矯正歯科クリニックの院長KSK（けいすけ）こと峰啓介です。

忍者歴史シリーズ「本能寺の変」もいよいよ佳境の第7回です。

今回は「もし光秀が犯人役を引き受けなかったら、日本はもっと深く長く乱れていたのではないか」という視点についてお話しします。

■ 本能寺後の収束スピードは異例だった

本能寺の変（1582年）から関ヶ原（1600年）、江戸幕府成立（1603年）まで、わずか20年ほどで戦国の大混乱が収まりました。

政変後にこれほど短期間で国家が安定する例は、世界史的に見ても非常に珍しいものです。

私はこの背景に、光秀の「調整行動」が大きく関わっていると考えています。

■ 天下取りでは説明できない光秀の行動

もし光秀が本当に天下を狙っていたのなら、安土城の確保や信長の後継者の擁立、勢力の結集を行ったはずです。

しかし実際には、それらしい動きはほとんどありませんでした。

むしろ、光秀の行動は動きが速すぎ、準備も不十分で、わずか11日で討たれています。

これは「天下を狙った者」ではなく、「事件の後始末を引き受けた者」のようにも見えます。

■ 光秀一族が不自然なほど生き延びた理由

通常、謀反人の一族は根絶やしにされます。

それにもかかわらず、

・娘のガラシャは生存し、その子孫は現代まで続いている

・重臣の斎藤利三の娘は春日局となり、のちの徳川家に仕える

・光秀の息子たちも全滅したとは言い難い

こうした点からも、光秀が単純な裏切り者だったとは考えにくい面があります。

■ 私が説明すると人が納得した話

私がこの説を別の人に話した際、その方は「本能寺がなければ天下統一は10年早かったのに」と言われました。

私はこう答えました。

「もし光秀が犯人だったなら、日本は10年どころか収拾不能だった可能性が高い。

その大混乱をわずか10年で収束させたと考えるべきだ」と。

信長と信忠が同時に倒れ、織田家の後継軸が失われ、大名たちが一斉に動きかねない状況でした。

普通なら、再び応仁の乱のような分裂状態に陥ってもおかしくありません。

それが現実には起きず、逆に統一へ向けて加速したのです。

■ 光秀は日本史を救ったのかもしれない

光秀の行動は「大混乱を防ぐための調整役」だったと考えると、次々と説明がつきます。

・信長の首が見つからなかったこと

・秀吉が大義名分を得たこと

・織田政権が完全崩壊しなかったこと

・明智一族が一部生存したこと

すべてが「混乱を最小限に抑える方向」に作用しています。

私は、光秀は日本の行く末を見据えた上で、自らの役割を果たしたのではないかと考えています。

■ 光秀が歴史の表舞台から突然消えた理由

光秀の遺体が正式に確認されず、急に歴史から姿を消したことも、この説を補強する材料のひとつです。

光秀が別の立場で新たな政権を支えたという可能性が、まったくのゼロではありません。

■ 次回はいよいよ「犯人は誰なのか？」へ

ここまでの考察は、すべて次につながります。

次回は、本能寺の変の真相について、私自身の考えを述べたいと思います。

どうぞお楽しみに。

本能寺の変⑥

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