- 矯正情報ブログ
- 2025/07/16
■ 矯正治療中、歯の動きが遅いと感じたら
こんにちは、峰歯科・矯正歯科クリニックのKSK(けいすけ)こと峰啓介です。
矯正治療をしていると、ふとしたときに
「なんだか、歯があまり動いていない気がする…」
と感じる方もいらっしゃいます。
主治医からは何も言われていなくても、
「これで順調なのかな?」
「ちゃんと終わるんだろうか?」
と、不安になることがありますよね。
今日は、歯の動きに個人差が出る理由と、
当院がどのように対応しているかをご紹介します。
■ 歯の動きには“波”や“差”があって当然です
まず大前提として、歯の動きには「個人差」があります。
しかも、同じ方でも部位によって動きやすさが違うのが普通です。
代表的な要因は以下のとおりです:
- 歯の根の形や方向
- 骨の硬さ(骨密度)
- 噛み合わせの影響
- マウスピース矯正の場合は装着時間
- 治療ステージによる変化
また、治療初期は比較的動きやすいのに、
後半で難しい歯の移動になると「進みにくくなった」と感じることもあります。
■ 「動きが遅い=失敗」ではありません
矯正治療は、必ずしも“計画通り”に進むとは限りません。
ですがそれは、失敗しているのではなく、慎重に進めている証拠でもあります。
たとえば、歯に強い力をかけすぎると、
かえって根が吸収されたり、炎症を起こしたりするリスクもあるため、
“ゆっくり動かす”という選択が最善の場合もあるのです。
治療経過に応じて計画を微調整しながら、
一人ひとりにとって最良のペースで進めていくのが本来の矯正です。
■ 当院の強み:動かない歯にも「次の一手」があります
当院では、歯の動きが停滞している場合、原因をしっかり分析したうえで
必要な対応を追加で行っています。
そのひとつが、「ニッケルチタンワイヤーにループを入れる」という処置です。
通常、ワイヤーにベンド(曲げ)を加えるときは、
ステンレス製のワイヤーに切り替えて「ループ」を入れます。
これはステンレスの方が形を保てる反面、硬くて痛みも出やすいというデメリットがあります。
しかし当院では、東京医科歯科大学(旧・東京科学大学)矯正科で培った技術を応用し、
ニッケルチタン製の柔らかいワイヤーに対しても、あえてループを加えることで
「動かしにくい歯を、しっかり動かす」工夫を行っています。
これは一般的な矯正ではあまり見られない手法で、
「動きづらい歯への対応力」という意味では、大きな引き出しの一つです。
もちろん、すべてのケースでこの処置を行うわけではなく、
必要な場面・タイミングを慎重に見極めて使い分けています。
■ まとめ:「遅い」と感じたときこそ、ご相談ください
矯正治療中に歯の動きが遅いと感じても、
それが異常やトラブルとは限りません。
大切なのは、「なぜ遅く見えるのか」を正確に判断し、
必要な対処ができること。
当院では、患者さんの不安を放置せず、都度説明と対話を重ねながら
ゴールまでしっかりサポートしていきます。
「これって順調なのかな?」と思ったら、
いつでも遠慮なくおたずねくださいね。
セカンドオピニオンも受け付けています。
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