- 矯正情報ブログ
- 2025/06/29
「前歯だけの“部分矯正”、どこまで治せるの?」
こんにちは、峰歯科・矯正歯科クリニックのKSK(けいすけ)こと峰啓介です。
矯正相談でよくいただくのが、
「前歯だけが気になるので、そこだけ治したいんです」
というご希望です。
この「部分矯正」は確かに治療期間も短く、費用も抑えられるため、選ばれる方が増えています。
でも、できること・できないことがはっきりしています。
今日は、その違いについて解説します。
■ 部分矯正でできること・できないこと
部分矯正は、前歯の軽いガタガタ(凸凹)やすき間を整える治療です。
たとえば:
- 前歯のねじれや軽い重なり
- 歯と歯の間に小さなすき間がある
- アライナー矯正のような軽度の症例
こうした場合には、部分矯正で十分に対応可能です。
当院では、治療期間はおおよそ 2~4か月ほど。
アライナー矯正で半年~1年かかるケースでも、ワイヤー部分矯正で短期間に仕上げることができます。
しかし、以下のような場合には注意が必要です。
■ こんな場合は“全体矯正”が必要になります
- 出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)
- 口元の出っ張り感を下げたい
- 前歯全体を上下・前後に大きく動かしたい
- 凸凹の程度が大きく、歯の並ぶスペースがまったく足りない
こういったケースは、「前歯だけ治したい」気持ちでは対応できないことがほとんどです。
そもそも、前歯の凸凹は「歯が並ぶスペースが足りない」ことが原因です。
そのスペースをどう作るかで、治療方法が変わります。
- 部分矯正: 歯を少しスライスして幅を小さくする(軽度の凸凹まで対応)
- 全体矯正: 歯列を広げる・奥歯を動かす・抜歯を検討するなど、本格的な改善が可能
ですので、大きな凸凹や咬み合わせの問題を伴う場合は、全体矯正が必要になります。
■ 当院での考え方と選び方
当院では、最初は「部分矯正を希望して来院」された方でも、
詳しくお話を聞いたり、検査をして現状をお伝えする中で、
「それなら全体をやった方が安心ですね」
「見た目だけでなく、かみ合わせも整えておきたいです」
「それだけ見た目が変わるなら、全体でやりたいです」
とフル矯正を選ばれる方も少なくありません。
逆に「やっぱり前歯だけでいいです」となる方ももちろんいらっしゃいます。
私たちは、無理に全体矯正をすすめることはありません。
まずは正しく情報をお伝えし、
患者さんが納得して選べるようサポートすることを大切にしています。
■ まとめ:とりあえずの相談、大歓迎です
「前歯だけ治したいな」と思ったとき、
それが本当に部分矯正で対応できるかどうかは、見た目だけではわかりません。
- 少しのすき間でもOK?
- 全体を整えるとどう変わる?
- 費用や期間はどれくらい?
まずは気軽にご相談ください。
あなたにとっていちばんバランスの良い治療方法を一緒に考えましょう。
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